2013.09/13 Friday

美術のお庭〜上野公園

今日は前から観たかった、ル・コルビュジエと20世紀美術展に行ってきました。
ちょうどシスティーナ礼拝堂500年祭記念 ミケランジェロ展もやっていて、両方ゆっくり鑑賞することができました。

なんといってもこの上野公園の入り口に立つ国立西洋美術館の建築が、ル・コルビュジエによる設計だということです。
なんと稀有な展示でしょうか。贅沢な実現です。

一流の建築家として、また絵画、彫刻、版画、タピスリー、映像と多才なアーティスト、クリエイターであるコルビュジエの美学が、彼のさまざまな時代における作品群や、彼がサポートし評価し、愛し、好んだ異才たちの作品も含めて見事なプロセスそのものが展示されていました。

美術作品と建築空間が同じ一人の人物の創造から具現化しているのです。
そして新鮮で清まったその洗練された空間にコルビュジェという人の魂が
とてもニュートラルに働きかけてくるのです。
洗練
というのはこういうエネルギーなのかな。

このような美と哲学に貫かれた叡智はなかなかすたれない環境をキープしているのでしょうか。
繊細で会ってピュアであっても強い根幹から突き抜けたセンスなんでしょうか。

惹かれます。どこにも不安定な要素や感情が入ってこない感動

この人が名だたる建築家としてクリエイターとして現代を構築してきた一人の勇者であることは間違いない。

キュビズムの作家たちのほか、デュビュッフェやポーシャンの作品も一緒に並んでいて痛快であり、
とても新鮮でした。


彼が編集していた「レスプリ・ヌーボー」(新精神)という雑誌がすべて展示されていて
とてもモダンでクール!びっくり!コルビュジエは諸芸術の綜合ということを提唱していたようですが、その卓越した美意識というか空間を自在に操るような計算しつくされたバランス感覚に
脱帽でした。

彫刻のスケッチや、アフリカの面など当時の所蔵品や、コルビュジエが撮影された後年のアトリエの様子など、広い見識と豊かな包容力のような視点で創造に生涯を捧げた真のモダニスト。

ル・コルビュジェと20世紀美術展、空間、建築物そのものが喜んでいるのを味わえる稀にみるクリエイティブを刺激する機会だと思います。






エントランスはロダンの彫刻が迎えます。

ミケランジェロ展が薄くなってしまっております。

これは記念に買ったシスティーナ礼拝堂の天井画の
クリアファイルです。350円(笑)
ミケランジェロ展は、何がすごかったといえば、10分ほどにまとめたシスティナ礼拝堂のこの天井画の映像がすごかったです。4Kで撮ったという。なるほどすごい鮮明で迫力でした。でも本物みたいな。やっぱり!何が見たいかといえばこの中に描かれているミケランジェロ本人のエーテル体になってしまっているような皮人間の様子。こういうところが天才だ!やはり違う。誰も触れられない秘密を描いて残したのだろう!裸体がすごすぎるので腰布をあとからほかの作家に頼んで描かせたというエピソードよりも重要な気がする。どんなふうに解釈されているのかもっと知りたいな。人間賛歌!天国も地獄も突き抜けるような裸体たちがすごい!命の賛歌!
未来の人類はどんなふうにこの天井画を解釈するのだろうか。

そして今回のメインにもなっている1490年ごろミケランジェロが15歳くらいの時の彫刻作品「階段の聖母」がとても美しくて神聖でした。なんだか現代的です。
それとクレオパトラ!今もそのあたりに生きていそうなほどのタイムライン!やはり天才は違うのでしょう!

最後に常設展で突然泣けた作品がありました。

ジャン・フランソワ・ミレーの春(ダフニスとクロエ)に描かれている世界。
とても牧歌的なやさしい世界。パン(牧神)のエネルギーがどっとやってきて
じんわり〜絵画にやられるってこういうことが起こり得るからなんですよね。

あまりにも不明で感動です!いまこそ私の魂にはミレー!(涙)


国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp/

同じく上野公園の東京都美術館ではルーブル美術館展と
福田美蘭展をやっています。







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